「福祉・介護専門職プロ講座」今期終了しました

07.05

継続こそ力となる

 こんにちは、堀之内です。

 「福祉・介護専門職プロ講座」全4回が終了しました。
ご要望により次期は10月から開催いたします。日程が決まりましたら こちら に掲載いたします。

  大ベテランの方も、初参加の方も、大きな学びを得られたことを私も嬉しく思います。
 私は面接のプロです。面接のプロとして、面接に必要なスキルが身に付くよう、磨かれるようにお教えしています。

  さて、それだけでは面接は上達しません。もう一つしていることがあります。
 世の中にはびこる面接には不要・有害な悪しき習慣、考え方のクセをやめるための指導もしています。
 その両面からの教えを素直に受け取られ、研鑽を重ねられている受講者の皆さんにあらためて敬意を表します。

  対人援助職、とくに福祉・介護分野の方々は面接が上達するために、どのような訓練を受けているでしょう?

 クライエントに共感しましょう

 利用者さんに寄り添いましょう…

  こういった説明を受けて、「共感が大事なんだな」「相手に寄り添っていこう」という気にはなりますね。必要性は知るわけです。

 でも、具体的に面接のスキルとして何をどうやったらいいのか、教わったことがあるでしょうか。方法や手続きは示されたことがあるでしょうか。

 それは単なる理念です。多くの講師たちは理念を教えるだけで、それは私に言わせれば、受講者は唱える呪文を覚えさせられているようなものです。

 呪文を教わっただけで満足してはいけないのです。受講者もまやかしに注意しなくてはいけません。

  私は、まだ信頼関係が結ばれていない相手から「共感してます」とか「寄り添ってます」というように扱われたら腹が立ちます。それ以上に虫唾(むしず)が走ります。

 それは面接者の目指している勝手な目標で、面接者側の欲求充足の道具にされているような感じがしませんか。

 面接で大事なことは、相談する側(利用者さま、クライエント)が「この専門家は私のことをわかってくれている」と確信できるようにすることです。

 上手な面接というのは、相談する側がそういうふうに相手を信じられるようになることを目指してかかわっているに過ぎないのです。

 援助する側には、相談者の悲嘆や過酷な経験を本当にわかるなんてはずは絶対にありません。「わかった」と思うとしたら、勝手にそのように推測しているに過ぎません。援助者の独断であり、思い上がりがあるということです。

 真に過酷な体験は、その当事者だけのものであり、他の誰にもわかることはないと思ってください。安易に「わかります」などと言われてはたまらないものなのです。

「私は相手をわからない」という前提があればこそ、わかろうとする最大の努力ができるのです。そしてその努力が相手に伝わると、援助者の懸命さに「あぁ、この人は、わかろうとしてくれている。力を尽くそうとしてくれている」という気持ちが生まれ、わかったもらえたという信頼感につながるのだと私は思います。

 ただ、その時、私には心に少しとげが刺さりますが…。

  信頼関係が結ばれるときに必要なのは、相手が援助者がわかろうとしてくれた、そして「わかってもらえている」という感覚だけでよいのです。

 だから面接で共感は必要ありません。「あなたが感じているように私も感じていますよ」なんていうのは、勝手な自己満足ではないですか? 私は共感は必要ない、と考え始めています。

 大切なことは、理解すること

「これほどの目に遭ったのなら、こんなふうに反応して当然だな…こういう経験、記憶があるのなら、こういう選択になるのは自然なことだな..」

 そういうふうに理解できるように援助者が質問の仕方を工夫して問題を焦点化し、その焦点化が進むためにねぎらいという手法を活用します。

 ペーシングスキルを使えば、面接のスタートのところの安心・安定感を築きやすくなります。でも焦点化の質問やねぎらいといったスキルは、使えば使っただけよい効果がもたらされるわけではありません。ここが間違いやすいところです。

 焦点化の質問やねぎらいといった言葉でのアプローチをしたときに、相手から反応(言語も非言語も)があります。それを聴いたり観たり身体感覚で感じたりして、「そういうことだったのか」と援助者自身が事情を理解できるようになるために使うものなのです。

「数撃ちゃ当たる」というものではありません。なんでもかんでも質問していくということではありません。ピンポイントで必要なことを的確に質問していくことが大事で、そうでないと、どんどん明確化とは反対に進んでいってしまいます。

 相手の大変さは時として語らずとも、たたずまいだけで感じられることもあるでしょう。でも、どういう事情があってこうなっているのだろうという経緯は全くわかりません。これが共感と理解の違いだと考えます。

 ペーシングだけしていても事情はさっぱりわからない。

だったら、と、やみくもに焦点化の質問やねぎらいをしたからと言って、相手が問題を乗り越えるために私が何をどう手伝ったらよいかが明確にもなりません。

 ただ対面して会っているだけでは理解には至りません。必要なのは解決に必要な情報なのです。

 ただ、ここでいう情報というのは、ドライブレコーダーで録画したような事実でなくてもよいということにも注意しましょう。

 面接に来られる方のお話というのは、人の記憶は完璧ではなく、往々にして正しいものではなく、事実とは違った情報を語っていることが多いのです。しかし、語りの中に出てくる感情の部分は、実際にあった通りに再体験しています。その方がその場面で何をどんなふうに味わったかが明確になります。

 援助者がこういう形の努力をすることで、同じような場面で同じような感情を味わえる可能性がある、その瞬間、変化の援助が生まれるのです。

<私は理解したい。どうかわかるように教えて下さい>というスタンスです。

 独り言・・・共感…共に感じる…僕は侮辱さえ感じる。

     「あんたなんかに何がわかる?」という感じがするんです。

 こういうことを考えていると、怒りが湧いてきます。どんな怒りか。それは福祉の分野のリーダー、教育者たちが、福祉を志す方々、福祉に携わる方々にきちんとスキルトレーニングをしていないことへの怒りです。スキルを与えずに現場に出すというのは、丸腰で戦場に送られるようなものです。利用者へのサービスの質の問題だけではないのです。援助者が自分の身を守るサバイバル方法を全く教わることなく、放置されているという現実です。「共感」「寄り添い」という言葉で片付ける無責任さです。

<福祉を担う若者たちの怒り>
 利用者を殴りたくなるような衝動を抱える若者に、そのサバイバルの仕方を身に付けさせていかなければいけないと私は思います。
 リーダーや教育者は、そういうことを教えられるようになってほしいと思い、この福祉・介護職向けの講座を続けています。

 <なぜ、講座を継続する必要があるのか?>
 トレーニング講座を受ける大きな利点は、自分は体系的な訓練を受けている、ということが大きな支えになっていることです。
 それが標準ではない福祉の人たちは日常どういう状態か…その人の人柄、熱意に頼っているだけです。じゃあそこに頼って、ずーっと頑張ってもらって、それが続けられるのか。そんなのは無理。頑張る人ほど疲れ、そして、去っていきます。

 それじゃあいけないでしょ、というのが私の考えです。

 組織の中で中堅~リーダーを担う人たちには面接が上達することも、面接を上達させることも求められます。私はその両方をこれからもこの講座でお手伝いしていこうと思っています。

 再会し、そして新しい出会いをお待ちしています。

<その道の達人になる秘訣は3つ!>
・継続すること。
・小さな苦行を取り組むこと。
・有能な指導者と出会うこと。
 あなたは、秘訣を身につける道を歩いておられますか?

 

◆事務局よりお知らせ①◆

福祉・介護専門職プロ講座は2019年秋~2020年初春に開講予定です。

これまで通り全4回のシリーズで、10月・11月・1月・2月に開催いたします。各回ごとのご参加が可能です。

詳しい日程が決まりましたら、またHP(こちら)でお知らせいたします。

◆事務局よりお知らせ②◆

今年もBeingワークショップを7~8月にかけて全国5ヶ所(雫石、箱根、宮崎、  淡路、広島)で開催いたします。雫石は7/3-5で終了となりました。

すでにお申し込み受付を開始しております。

詳しくは こちら をご覧ください。

※お陰さまで宮崎会場と広島会場はすでにお申し込みが定員に達しました。キャンセル待ちとなっておりますので、ご了承くださいませ。

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