面接が上手になるための秘訣(その2)

02.16

<今回はこんな事例の面接>がありました。
「家族に対して爆発してしまう」ということ、その状況の説明が長くなされ続けている・・・それが問題で爆発を解消したいと訴えるクライエントとの面接で、メンター役からは焦点化がうまくいかなかった、という報告がありました。

私のスーパービジョンの第一声は何だったでしょう。
クライエントに対して・・・・。

堀之内
「いつ爆発するかを決めたいということですか? 今回はいかに上手に爆発するか、鍛練したいということですか?」

 このあと、元々のメンター役が面接者となり、私がライブスーパービジョンで面接をお手伝いしながらこう付け加えました。
「家族への想いが“爆発”している。怒りのように言っているけど、家族への思い・情熱が激しいということ。その出し方を学ぶための見本が今まではなかっただけだとお見受けします、いかがでしょうか?」

 テクニカルフィードバックの質疑応答で、この介入を観察していた別の受講者からとても興味深い問いがありました。
受講者「堀之内先生は“爆発”を、いつそのように見極めたのですか?」

“爆発する”とか怒りの感情による現象を多くの人はネガティブにとらえます。このことに対して、メンターはどう準備していればいいのでしょうか?

それは、爆発という(表現)でしか、できておらず、それがうまくいくためにはどうしたらいいのか? を聞きたいのではないか?と。そうではなく、もうすでにうまく解決のチャレンジをしているではないか、ただ、その方法を知らないだけではないか、その方法を知ればいいだけではないか・・・ということ。

 その際・・・ 常に『いいところを探す』という意思を明確にもっていることが大事でするとクライエントに語りかける言葉がわいてくるわけです。

 問題を問題ととらえていては、メンターの役割は果たせません。「怒りや爆発をなくしたい」と語るクライエントと一緒になって、メンターが「怒りや爆発はなくすべきものだ」と思うのではなく、それをどう使うかということを考えた方が、うまくいくことが多く、それが秘訣なのです。

いいところを探す』と考えることには、クライエントのこれまでの人生の歩みへのメンターの敬意を持つことが大事です。

 クライエントが今、どんなにまずいことになってしまって面接にいらっしゃっていたとしても、その人が一生懸命やった結果だ、という前提でみるのです。
面接にいらっしゃるというのは余程のことです。その方ご自身の最大限の努力をしてきた…それしかないはずです。

 ただ、これまでと同じに、ご自身のやり方だけではうまくいかないわけですから、ほんの少しだけ今までとは違ったやり方を提案するのです。 そして、例えば爆発することが問題で、止めようとしても止められずにいるのだとしたら、その爆発を止めなくてもいいようなやり方をクライエントと作り上げていくのが、メンターの腕です。

 人は最善を尽くしてサバイバルしている。それが周りからどう見えようと、ご本人でさえ満足できないものだっとしても、そうなのだ、ということが始まりです。

 面接が進んでいくとき、いいところを探すという視点で見ていくと、瞬間瞬間にいろいろな介入プランが湧いてくるのですが、あとは直感的にこれ!を私を選ぶことになります。

 さて、先ほどの受講者の「いつ見極めたのか?」という質問にお答えするならば、そのように心がけるだけで、その瞬間に見極められていたということになるでしょう。 

 さて、もちろん実践のためにはBeingレベルでの成長のための取り組みが必須なわけですが、それでも、知識レベルで知っておくということはとても大事だと思います。ヒントを示たのですが、ご理解いただけることを願っています。たぶん、言葉で書くとなかなか伝えにくいものがありますから、トレーニングの場で学んでいただくといいのですが。

 以下の言葉を記憶にとどめてください。

一見“問題”に見えることも『いいところ』なんだ、という視点を常に持つ。そういうふうに見ていこうと意思を持つこと。

 単なる助言や言いっぱなしのお説教みたいなコンサルタント。ただただ傾聴のカウンセリング。そういうものではない面接を目指したい方へのヒントとなれば幸いです。

 ますますの学び。

堀之内高久

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