「新型コロナウイルス」という不安に対しての成熟者の態度とは

03.01

 みなさま、こんにちは。堀之内です。
 先日配信した動画『中国在留邦人の方に(コロナウイルス)』はご覧になりましたか。
 日本国内でも一斉休校など、大きな措置が取られるようになり、ウイルスのパンデミックというよりは、不安の連鎖、パンデミックを私は懸念いたします。
 このフェーズに入ったことで顕著になるのが、成熟者と未成熟者の違いです。
 経営者や施設長、幹部職員といった組織のリーダーの皆さんには、成熟者としてコロナウイルスへの組織メンバーの反応を、次のような基本姿勢で受け止めて頂きたいと思います。
 まず、不安には2種類あります。というより、2種類しかありません。
「わけがわからないもの」に対する不安と、「わけがわかるもの」に対する不安です。
 前者の「わけがわからないもの」とは、“恐怖”の反応に類するものです。人類は長らく、そういう「わけがわからないもの」に怯えるという機能を活かして、生き残ってきました。なので、そういう恐怖レベル不安の反応は本来的にはあってもよいものです。
 しかしながら、そういった恐怖レベルの不安に束縛され続けて長い時間を経て、私たちは科学の発展を遂げました。
 恐怖不安を抱いていた現象に科学的な説明をつけることが可能になり、「わけがわかるもの」にしてきたということです。
 ルネサンスを境に科学の発展、技術の革新という形でに私たち人間はサバイバルの努力をしました。恐怖不安に陥れられるような現象を解明し、予防や対処の手立てを開発することで危機を乗り越え、“警戒”くらいの反応で済むようになっていったのです。
 ただ、「わけがわかる」としても危機の可能性に対して警戒は必要です。“警戒レベル不安”の反応を維持するのは、まことに健康的な機能です。
 すると今、皆さんが不安を感じていらっしゃるとしたら、その不安は「わけがわからないもの」なのか、あるいは「わけがわかるもの」なのか、どちらなのかということをご自身でしっかりと自覚なさることが必要です。
 では、新型コロナウイルスへの不安というのは、恐怖レベル不安であるべきか、警戒レベル不安であるべきか…。
 新型コロナウイルスが人間の身体に対して何を引き起こすのか、すでに大部分が「わけがわかるもの」になっていて、対症療法も明確になっています。
 もちろん発生原因や感染ルートなど、解明されきれない面もあり、それゆえに恐怖不安が煽られがちですが、冷静に考えると、それは私たちがさまざまな病原菌を克服してきた歴史と変わりません。

 一般的な風邪やインフルエンザでの死亡率と比べて、どうでしょう。現在までのところ、いわゆる成人、働き盛り、壮年者にとって致死率の高い病気ではないと言ってよいでしょう。
 私のような高齢者や持病のある者は警戒は必要ですけれども、自分の身の周りのことを普段から出来ているならば、新型コロナやインフルエンザへの予防行動は難しいものではなく、仕事を続けることも十分に可能です。
 したがって、恐怖不安であり続けることからご自身が自覚的に離れ、「自分の不安は“警戒”なのだ」と認知してください。
 “警戒”も人類のサバイバルのために必要な機能ですから、止める必要はありませんが、「これは本能脳(大脳辺縁系)の反応なのだ」と自覚しましょう。
本能脳の反応を受け止めつつ、同時に理性能(大脳新皮質)=知性を使い、合理的な判断をしながら過ごすのが成熟者です
 今こそ、このように成熟した大人たちがサバイバルの手本を周囲に示す時機です。組織のリーダーたちは社員育成のチャンスと思って下さい。
 無知、あるいは知性を活性化しないために生じる“恐怖不安”による経済活動への影響が出始めていますが、全ての人が合理的に(理にかなったように)動く努力が必要です。
 今、テレワークを導入する企業が急増中ですが、成熟したリーダー、組織であればこれを“チャンス”として取り組んでいることと推察いたします。
「わが社にはどのように機能するのか…という社会実験をしている。」そういう発想はおもちでしょうか?
今の状況は、日本国民一人一人にサバイバル能力の鍛錬の機会が与えられたと私は考えます。

 今の状況がサバイバルなのではないのです。
 さあ、組織のリーダーの皆さん、経営者はこれまで培ったBeing、安定感、マインドフルネスで“でんと”構え、今こそ、そのBeingが試されていると心がけて過ごされることを願っています。

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